GBRツアーレポート
15.下船

2本目を潜る前には、帰りの船は既に来ていて、乗船する客の顔を追い求めたが美保ちゃんの姿はなかった。
潜り終わったら、ばたばたと片付け1時間もしないうちに下船となる。
やはり1泊2日は忙しすぎる、シャワーを浴びる余裕もなかった。
せめて中1日欲しい所だが、今回天候も、透明度もあまり良くなく、この場に悔いは残らなかった。
帰り際になってトニーは集金人に早変わりし、オプションのボート代$15と環境保護税 $4×2日分を支払った。
荷物はすべてスタッフが運んでくれ、体一つでスクーバルー号に乗り込んだ。
スクーバルー号はクリッパー号からゆっくりと離れていき、どんどん小さくなっていく。
トニーを始めスタッフは見えなくなるまで、手を振ってくれた。
こんな時は、何故か寂しさを感じる...

走り始めて少しすると、雨はどしゃ降り、波は高くボートは大揺れ。
私達は自分の荷物でテーブルを作り、早速打ち上げである。
この船にもちゃんとビール($2.8)は積んであった。
残りの柿の種とキットカットをつまみに...
3本ほどビールを飲むとトイレがに行きたくなったが、トイレまでたどり着くのも一苦労であるほどの波だった。
皆少し疲れている表情で、会話はあまり進まず、雨はシートより吹き込みながらも、だらたらと飲み続けた。
どしゃ降りの雨も、ケアンズに着いた時には晴れ間を見せ、1泊2日のオーバナイトクルーズでのダイビングは無事終った。


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