最終案内のアナウンスを聞いて機内に乗り込む。
その前に最後の一服、これから先7時間もの長旅、たばこは吸えないのである。
チケット番号を見ながら席をさがすと、加藤君と私の席は3列シートの真ん中
と窓側であり通路側にはオージー風の女性がすでに席に着いていた。
俺は”おっ、これは良いかも!”とすかさず思った。
7時間退屈しのぎにオージーの女の子と話ができる、って訳でなく、
芦谷のチケットは窓際だったしきっと席を替わってもらえると直感したのである。
早速スチュワーデスを通じて彼女に席を替わってもらえるよう交渉したのであるが、
彼女曰く、私は通路側じゃあなきゃいやなの...
スチュワーデスはそれを私達に
伝えるとそれ以上の事は何もしてくれず、私達は結局別々にすわる事となった。
今回の席は随分前の方で、エコノミー席では前から3番目、すぐ前にはビジネス
クラスの席がみえる。
離陸してすぐにオレンジジュースが配られた。
飲みおわった頃には夕食が配り始まった。
これまでの席は一番後ろの方もしくは羽の上なんてのが多かったものの今回は
Good、食事が配られ始めてもかなりの時間たたないと自分の席にまでたどり
着かないなんてことはなく、今後は極力シートは前の方を選ぼうと思った。
スッチーがシーフート゜かビーフか?と聞いてきた。私はなぜかいつもビーフを選ぶ。
どちらを選んでもその皿には大概ごはんものっかっていて、なのにトレーには
必ずパンがつくのはなぜかなぁ〜?。
お飲み物はと聞かれて、とりあえずビールと答えるが、ワゴンの上にまだ詮の開い
てないシャンパンを見逃さなかった。
エコノミーでシャンパンが飲めるなんて、ちよっとリッチな気分にさせてくれた。
食後にはコーヒーでしょう。
その後、ビール数本とワイン数杯を飲んだのは言うまでもありません。
そうだ忘れてましたけど機内ではアイマスクに、歯ブラシ、それとかかとのない靴下(フリーサイズ機内用?)が食前?に全員に配られました。
入国カードが配られた。見ると日本語で書いてあるじゃあないですか...親切!
これなら簡単と、さっさっさーと書いてしまう。
ほろよい気分でうとうとしてると、飛行機はすでに着陸準備に入っていた。
7時間なんて気がつけばあっと言う間だ。
窓から外を見るとまだ薄暗くけっこうな勢いで雨が降っていた。
それを見てるとなんかいやな予感がすると共に俺の心の中にも雨が降りだしそうになった。