jimmy

Jimmyちゃん、ダイバーになる

2000年2月18日〜22日の5日間の日程で、ダイバーになる為にフィリピンのネグロス島ドゥマゲッティに、行って来ました。 前後2日は移動で、中3日が講習のツアーでした。
受講したPADIオープンウォーター・ダイバーコースは、
学科トレーニング
限定水域トレーニング
オープンウォーター・トレーニング(OWT)
の3つの項目がありました。この3つを3日間で終わりにするという予定でした。
終わるのかな?という不安と期待で、胸がふくらんだまま、まずはフィリピンのセブ島へと飛行機は飛び立ちました。

ツアー2日目、セブ島のホテルに、朝5:00にお迎えがきて6:00の船(SUPER CAT)で、ネグロス島ドゥマゲッティに向かい、午前10:30位に、宿泊先のSOUTH SEA BEACH RESORTに着きました。
部屋に入って、荷物を解くのもそこそこに、11:00から講習開始でした・・・・忙しい(i_i)
インストラクターは、BLUE CORALのMASAKOちゃん!
小さくって、やさしそうな感じの人でした。
この人なら、やさしく教えてくれそうかな〜よかったと、一安心。
一緒に受講したのは、海外旅行初めて、飛行機に乗るのも初めて、何もかもが珍しくって、目を見開いている藤野君です。頑張って早く終わらせようね!って、言っていたのですが・・・・

最初は学科トレーニングでした。
(学科トレーニングは、安全に楽しくダイビングをする為に必要な基本的な原則と知識をテキストに沿って勉強しました。)

まずはビデオを見ることからスタートしました。
PADIの紹介、ダイビングとはとか、水中世界の浮力や、圧力・体積・密度の関係、水による圧力の影響、水中での視覚や聴覚の変化、器材の説明などなどでした。時間は30〜40位だったかな?コーヒーを飲みながら、リラックスして見ていました。リラックスしすぎたせいか、睡魔が襲ってきて戦うのに苦労しました。4:00起きの私には、眠くてとてもつらい時間でした。
「各所でビデオを、必要なところだけ見ます」とインストラクターは言っていたけど、見たのはこれだけだったなぁ?

ビデオの後は、テキストの第1章〜5章を、説明をしてもらいました。
テキスト全部ではなくて、多分最も重要なところとテストにでるところを重点的に教えてもらったように思います。それは、ビデオで見た内容の詳しい説明と、この後やった限定水域トレーニングのスキルの説明、海に潜る時のルールや、ダイビングと健康の関わりなどでした。私なりにひとつにまとめると、安全にダイビングを楽しむ方法かな?違うかな???
各章毎の最後には10問づつクイズがありました。(テストと言わないで、クイズと言っていました。)勉強した後すぐにとりかかるので、割と楽だったかな?でも、私は第1章で2問間違えちゃいました。
間違えた場合は、理解できるまで説明をしてもらえます。間違えたところが全部理解できましたという時点で、「わかりました」という意味の自分のサインを解答用紙にして、その章が終了しました。
私達2人は、スムーズにいったのではないかと・・思っているのですが、インストラクターはどう思っているのでしょうか?

第5章まで説明が終わると、最後の仕上げに、まとめのクイズが50問ありました。落第というのはないそうですが、あまり点数が悪いとどうかなぁ〜
時間制限はなかったのですが、気持ちは早く終わらせようと思ってあせりながら、隣を気にしながらやっていました。しばらくして、ファンダイブから帰ってきた仲間が隣のテーブルで一杯やりはじめて、「まだ、終わらないの?」と一言、耳をふさぎながら頑張ってやっていたけど、ちょっとうるさかったよ〜〜!! なんとか終わらせて、答えあわせをしたら、また2問間違えちゃいました。間違えた1問は、バディシステムの価値と必要性でした。4択問題で、実用性、安全性、経験の共有、そのすべて、最後のそのすべてが答えだったのに、安全性を選んでバツでした。その時は実用性だなんてなんか変じゃなーいと思っちゃたんですよね、それにあせっていたので問題の斜め読みをしちゃたんです、いいわけですけど。勉強したのにな〜、今ならよーくわかります。
ちなみに、隣の藤野君は、ダイブテーブルを(ダイビングをした後の体内の過剰窒素量の測定をして、次のダイビングの安全な最大時間と深度、休息時間をを判断するための表です。)使った潜水計画に頭を悩ませていました。細かくてちょっと使いづらい表だったので、指で追っていってもこんがらがってしまって、どこを見ているのかがわかりづらかったです。もっと見やすい表がいいなぁ〜

この後は、クイズで2人が間違えた所を説明してもらって、前のクイズと同じようにサインをして学科トレーニングは終了しました。

次は限定水域トレーニング&OWT No.1,No.2
(限定水域トレーニングは、海の浅瀬でダイビングの基本スキルを教えてもらいました。場所は海だけではなくて、プールの場合もあるそうです。OWTは、限定水域トレーニングで練習したスキルの復習と練習を、少し海の深い所で勉強しました。)

前日インストラクターの方が、「せっかくだから、ファンダイブの人達と一緒に、APO島に行きましょう」と言いにきてくれました。
「はっ?」・・・・私達大丈夫なの?と思いつつも、周りの人達の「幸せじゃん、きれいな海で実習ができて〜」の一言に「そっか」と気を取り直して出発!!APO島のビーチでの実習になりました。
車に40分、バンカーボートに揺られて40分、初めて乗るバンカーボート、話には聞いていたけど、蜘蛛の足ような竹でできたものが、船体からニョキっとでていて、水面をとらえて船に安定感を持たせているって感じかな?想像していたよりも、見た目も乗り心地もマル◎

APO島に着いてからは、早く講習を終わらせたいと言う気持ちで、周りの景色も見ずに、ウエットスーツ着て待っていたら、インストラクターに「講習準備をするまでスノーケリングをしていて下さい。」と言われてちょっと拍子抜けしてしまいました。
スノーケリングでパチャパチャしている時に、前々から思っていた、日本の海水ってとってもしょっぱいけど、海外のしかもきれいな海の水は、そんなにしょっぱくないという事を「やっぱり」と確信しました。こんなことを思うのは、私だけ?
それと、APO島のビーチは想像していたほど、きれいではなかったですちょっと残念。
しばらくすると、限定水域トレーニングが始まりました。まず、器材の説明と、組み立て方装着の仕方を教えてもらいました。早速セットして海へと思ったら、藤野君のBCDへの空気の吸排気をする、パワーインフレーターとタンクからのホースがなかなかつなげずあたふたしていたところ,インストラクターが、「これはこつがあるんですよォー」とか言って、カチッと一発でつなげてくれました。コツって?機種によって違うのかな?それとも、藤野君のだけ?なぞだ・・・
サァー、タンクをしょって、バディの藤野君とバディチェックをして水中へ・・・・
わかってはいるけど、タンクが重い、体の重心がタンクになっちゃったみたいで歩けませんでした。でも、私より小さいインストラクターが、ホイホイ歩っているのを見て、がんばらなきゃっと思い、頑張ってやっと水面にたどり着きました。重いタンクも、慣れるとバランスがすぐにとれる様になりました。
水面では、レギュレーターの使い方(ダイバーが口にくわえていて、ダイバーが吸っただけの空気を送るものです。)・レギュレータークリアー(レギュレーターの中に息を吐いて中に入った水をだします。)・レギュレーターリカバリー(はずれてしまったレギュレーターを確実に探す方法です。)・BCD(ダイバーが着けているベストのようなもので、浮力の調節ができます。)の空気の吸排気の仕方・スノーケルから、レギュレーターへの交換・こむらがえりの除去法などでした。その後、少し水中に入って、マスククリアーの練習でした。
まずは半分マスクに水を入れて、鼻から息を出して、マスクの中の水を出しましょうーと言うことなのです。これは、2人共すぐにクリアー、次にマスクに全部水を入れてマスククリアーです。これも、すぐにクリアーと思ったら、「鼻から、水が入る〜、目が痛い〜」と、藤野君、なんだーかんだーと言っていましたが、それでも、頑張ってやっとクリアーしました。
そして次に待っていたのが、水中でのマスクの脱着です。水中でマスクをはずして、目を開けたまま1分間その状態でいて、またマスクを着けなければならないのです。
インストラクターのお手本を見て、大丈夫、大丈夫なんて、軽い気持ちでマスクをはずすと、ぼや〜とした視界です。
インストラクターの「時間です」のサインも、見えるのかな?鼻から息をしちゃいそォー、でも我慢、我慢と言い聞かせて、長ーい1分間を待ち、マスクを着けてマスククリアーをして、終了しました。
次は、藤野君です、ガンバレ!!・・・・ところが、どうしても、鼻から息をしちゃうみたいで、苦しいと言って、水面に上がってしまいます。何度も何度も上がってしまうので、インストラクターに、「すぐ上がらないで」と、言われてしまいました。それでも、「ダメッ、鼻が痛い、目が痛い」と藤野君は、少々あきらめ気味でした。
「男の子でしょ頑張って」と、思っていたら、「やっぱ、女の方が度胸があるなァー」だって、おいおいガンバレヨ!
お昼をとって、少し気分を変えることになりました。
休憩が終わって、藤野君もう一度TRY!一回でOKでした、出来て良かったね。

今度は少し沖に向かって泳いで(今までの実習は、足の着く浅い所でした。)疲労ダイバーの曳行の練習でした。これは、タンク・ヴァルブ・トーといって、自力では泳げないダイバーのタンクのヴァルブを持ち、そこをひっぱりながら水面を泳いでいくのです。練習では、短い距離でしたが、実際にそういう場面に遭遇したらとても長い距離を、曳行しなくてはならないかもしれません、できれば、遭遇したくないです。

次は、水面下のトラブル対処法の中の、フリーフローの状態で30秒間いる練習でした。フリーフローというのは、レギュレーターの故障で高圧の空気が、出っ放しになる状態を言うそうです。この状態を体験する為に、レギュレーターのパージボタンを押しっぱなしにして、空気を出し続けました。高圧の空気で肺の過膨張障害を起こさないように、レギュレーターのマウスピースを唇の外側に押し付けて、余分な空気を逃しながら、口の中に水が入らないように、舌でシールして必要なだけの空気を吸う練習でした。
インストラクターの説明を聞いて、簡単だぁ〜と高をくくっていたら、結構大変で、口の中が完全にシールされなくて、水が入ってくるし、出てくる空気の勢いがすごくてむせちゃうし、30秒が待てずに20秒でGIVE UPしちゃいました。勿論もう1回です、この時の海水はとてもしょっぱかった・・・・なぜ?

この後も、水面下のトラブル対処法で、エアー不足、エアー切れのシグナルとバックアップ空気源を使った浮上や、コントロールされた緊急スイミング・アセント(ここでは、水面を移動)の練習でした。
バックアップ空気源を使った浮上は、エアー切れしてしまった時に、バディから予備のレギュレーターを確保するというものです。これはバディ同士で練習をしました。くわえていた自分のレギュレーターを外してバディの予備のレギュレーターをつけるまで、息を止めてはいけないので、少しづつ空気を吐きながらいるのですが、くわえたあとすぐにレギュレーターのクリアーをしなければならないので、ちょっと苦しかったです。
コントロールされた緊急スイミング・アセントは、バディから離れてしまっていてエアーがもらえなくて水深9m〜12mより浅い時に、レギュレーターの中に「あー」と声を出し続けて、空気を体外に逃して、肺の過膨張障害を予防しながら浮上することです。
どれも、体験だけで実際にはおめにかかりたくないです。

そしてとうとう、ロープを使って、5メートル程潜降です。うれしかったで〜す。
ここから、OWT No.1,No.2です。
早め早めの、耳抜きでなんのトラブルもなく潜降できました。
「ちょっと、待ってて下さい。」という、ハンドシグナルをインストラクターからもらって、1人水底でどのくらい待っていたかな?上を見ると、藤野君が耳抜きが出来ずに上がったり下がったり、じっと待っていると、寒くなってきて(水は空気よりも20倍の早さで体温を奪うそうです。)呼吸のペースが速くなって、なんだか息苦しくなってきました。インストラクターは上にいて、藤野君にかかりっきりでなかなか目が合わない、こういう時はどうすればいいの?質問しようと思っていましたが、忘れてしまいました。

やっと、藤野君登場で、実習を開始した時には、体を動かせたので寒さも気にならなくなっていました。水中では、水面でやったスキルの復習でした。マスククリアー、レギュレータークリアー、レギュレーターリカバリー、バックアップ空気源の使用法などなどです。次に、フィンピボット(BCDを使ってフィンを軸に中性浮力をとる事で、中性浮力は、水中で浮きも沈みもしない状態の事です。)の練習でした。ビデオで見て1番にやってみたいと思っていたので、はりきってやっちゃいました。空気を吸って肺に空気がはいると、ふわぁ〜と浮いて吐くと沈みます。ちょと時間差があって、吸ってすぐには浮かないし、吐いてすぐには沈みませんでした。それがなんとも気持ち良かったです。それから水面でやったバックアップ空気源の使用も復習しました。浮上はしませんでしたが、水面でやった事を思い出しながらやりました。吐く息の量を少しセーブしていたのですが、やっぱり最後のクリアーは苦しいかったです。

一通り終わったところで、急にBCDにエアーが入って、浮上し始めました。何度も排気をしてもダメでインストラクターにつかまえてもらっていました。原因はわかりませんでしたが、インストラクターがチェックをしておきますとの事でした。ビックリしたぁ〜

ホテルに戻ってから、ログブックの書き方を教えてもらいました。天気や温度・水温、透明度、最高深度、潜ていた時間、タンク圧、ウエイトの重さ、感想などを、今日潜った2本の記録としてつけてこの日は終了しました。疲れました。

明日は最終日、またもやファンダイブの人達と一緒に、オプションでバリカサグ島に行くことになりました。

最終日です。どうなってしまうのか・・・・・今日はOWT No.3,No.4です。

前日に決まった、バリカサグ行き、APO島よりもきれなところと聞いて、ワァーイなんて喜んでいたら2時間もバンカーボートに乗って行かなきゃならないとの事、ちょっと不安でした。酔ったらどうする?そんな不安は、海が静かだったのと天気が良くて風が気持ち良かった(途中寒くなりました。)ので、吹き飛んじゃいました。

途中,船が故障してしまって、(よくあるそうですが)止まった時に、インストラクターが「講習をやっちゃいましょう」と言って、コンパスを取り出し、使い方の説明をしてくれました。私が、コンパスを使う時が来るのだろうか、と思いながら、聞いていました。
結局、すぐに船の故障は直って、コンパスの使い方だけで終わってしまいました。

海の色が変わってきました。エメラルドグリーンです。バリカサグに着きました。
とってもきれいな海です。ここで実習ができるなんて、感激、しあわせでした。
島には上陸せず、ボートからのエントリーです。前日の復習で器材のセッティングと装着、残圧計のチェックをして、バックロール・エントリーの説明を受けました。
何年か前に、何度か経験をした事がありましたが、その時はわけもわからずドボンと落ちればいいんだよーと言われて、そのままドボンでしたので、今回は落ち着いて自分の姿を想像しながら、船の端に腰掛けて、ホース類をまとめ、マスクとレギュレーターを押さえて背中から後ろに倒れ込むようにエントリーしました。インストラクターから、OKをもらいました。もう、ドボンじゃないです。

最初に水面で、コンパスを使って移動の練習をしました。1人がコンパスを使って、インストラクターの指示した角度に移動し、もう1人はスノーケルとレギュレーターの交換の練習をしながら一緒に移動しました。 その後は、水面でBCDとウエイトベルトの脱着の練習でした。ウエイトベルトは、落とさないように気をつけて体に巻きつける様にしながら着けました。ウエイトベルトはともかく、BCDを着る時は腰をかけるようにタンクの上に乗るのですが、水の上ではタンクがコロコロして安定していないので、とても着けづらくて大変でした。「乗っちゃえばいいんですよ」と、インストラクターに言われましたが・・・・なんとか乗ろうとぱっちゃぱっちゃ、やっていました。この手探り状態の姿を見て、この時は船の近くだったので、船の上の人は、「何やってんだ?」と思ったんじゃないでしょうか。必死だったのよ!

そして、エメラルドグリーンの海へ、ロープを使って潜降しました。『ブッラック・フォレスト』というポイントです。
昨日とは違って、魚も沢山いるしサンゴもいろいろな色が散らばっていました。白い砂と色とりどりの魚とサンゴ達に囲まれて、気分は最高ォーなのに、インストラクターの「待っていて下さい」のサインに、水底で膝をついて待ってはみるものの、左に傾いたかと思うと今度は右へ、藤野君につかまったり、あげくに砂をまきあげてしまって、大変でした。
落ち着いたと思っていたら、ガイドの人に(ファンダイブのガイドさん)タンクを押さえてもらっていました。ご迷惑をおかけいたしました。

前日の復習と、エアー切れの体験をしました。タンクのバルブをインストラクターに閉めてもらって、エアーを一瞬止めてしまいます。ゆっくりと閉めていくので、残圧計を見ながらくるかなくるかなと身構えていると、エアーがまだ出ているのに、苦しく感じてきました。気のせいなのに、おかしいですね〜。止まったと同時に、「エアー切れ」のシグナルをだしてしまいました、ちょっと早かったかな? それから、水中散歩をしました。気分は一人前のダイバーになったつもりですが、相変らずガイドの人がフォローしてくれていました。
魚やサンゴの名前が、わかっていれば、「何がいたよッ」と言えるのですが、残念です。何1とつわかりません。
途中で、足首の前の方にすごい痛みが走って、「あっ切った」と思ったのですが、それはサンゴに刺されたというか触れたので、チクッと切ったような痛みがあったようです。そこは今でもかゆみがひかず、ぷつぷつと赤くなっています。思い出すとかゆ〜い

散歩の後の浮上は、藤野君が私のオクトパスを使って(バックアップ空気源を使っての浮上)、お互いし っかり腕をつかんで一緒に浮上しました。2人共なぜか、つかんだ腕に力が入っていました。

器材を外して、船に器材をあげてもらい、自分もやっと船に上がってホッと一息です。なんとも言えない気分!!

お昼休憩をはさんで、午後は『サンクチュアリ』というポイントに潜りました。透明度はいつも悪い、ドロップオフという地形でした。今度の潜降は、ロープを使わずに、斜めに少しづつ潜降していきました。右手には、サンゴや海草の沢山ついている岩壁、左手には、緑のもやがかかった水中、吸い込まれそうです、ちょっと怖かったなぁ
岩影には、ギンガメアジの小さな群れに遭遇しました。これがみんながよくいう、ギンガメアジかぁ〜、銀色のきれいな魚で、その群れは私達をやり過ごそうという感じで、かたまっていました。

前を見ると、水底から無数の泡が上がってきて、ビーズのカーテンの様でした。とてもきれいだけど何?海底温泉?後で聞いたら藤野君もそう思っていたみたいです。
なんのことはない、私達よりず〜っと深く潜っているダイバー達の、吐いた空気だったのです。その中を気持ち良く進んでいた私達、知らなければ良かったなぁーなんて思っちゃいました。

しばらく泳いでいると、岩陰の1m四方位のでっぱりのある所に、インストラクターは私達を連れて行きました。「そこに座ってくださーい」という、サインをしました。「え”〜」下を見ると果てしなく深そうです。落ちるとは思いませんが、座れるの?狭いよ・・・岩にタンクをぶつけながら、体は前のめりの斜めのままです。私は岩を背に藤野君と向かい合ってなんとか座るというか、へばりついていました。(とてもいごごちが悪かったです。) そこで、無情にも「マスクの脱着をしてください。どうぞ、ニコッ」と、インストラクターのサイン。「うそォ〜」と私達、途端に息があがって、スーハースーハー、落ち着いて呼吸を整える様にと、インストラクターが手で呼吸のペースを示してくれました。なんとか、呼吸を整えて、マスクをはずそうとした瞬間、ためらいが1秒位あって、でもやるしかないんだよなぁーと、ガァバーとマスクを取りました。1分間の我慢です。息は出来ても、見えないのはとても不安です。長ーい1分間が過ぎて、マスクをつけるのですが、髪が水でうじゃうじゃしていて、マスクのストラップに絡んで大変、髪はしばっていた方がいいみたいです。やっとマスクをつけたのですが、マスクのスカートの部分がぴたッとしていなかったのか、インストラクターに直してもらって、マスク・クリアーをしてなんとか終わりました。インストラクターの、両手でのOKサイン、うれしかったです。おわった〜って感じです。

狭い岩陰を離れて、また少し散歩をして徐々に浅瀬に向かって泳ぎました。今度は、水中でコンパスを使って移動の練習を1人づつやりました。指定された角度への移動と、その角度の180度逆への移動でした。コンパスを手のひらに乗せて手でおさえながら落とさないように、矢印の方向へ進みました。そしてフィンピボットを復習しました。またあの、ふわふわとした感じを体験できました。
最後は、コントロールされた緊急スイミング・アセントの浮上をしました。多分水深3m位の所だと思うのですが、そこから「あー」とレギュレーターの中に言いながら、右手を上げて浮上しました。
終わってしまいました。

実習を終えて船に上がると、船上では慌しくログブックにインストラクターのコメントを書いてもらって、テンポラリーカード(3ヶ月で期限の切れる仮のカード、本物は各国の郵便事情によって申請から3ヶ月後に送られてくるそうです。)をもらい、感謝の言葉もそこそこに、私達を乗せて帰る為に待っていたインストラクターとは別の船に乗り移りました。
インストラクターの最後のコメントは、”おめでとうございます!!これでDiver!?”でした。
良かったのでしょうか?私が、ダイバーになって・・・・

最後に・・・・

3日間の講習を終えて、あらためてダイビングの楽しさや、自然の美しさを実感することができました。4年位前に、初めて潜らせてもらった伊豆の海での、なんなのだろうこの感覚、なんなの?この感動・・・が再びという感じです。
そのころから、ライセンスを取れたらいいなぁとは思っていましたけれど、すべてにおいて実行に移す事に時間がかかる方なので、のばしのばしになっていました。
それでも、その間先輩ダイバーの話を聞いては「いいなぁー」「行きたいなぁ」「聞いてばかりじゃなくて、私も話したい、その場所にいて、時間を共有できるといいな」と思っていたのです。

jimmy インストラクターの指導のもと、
なんとかやっとダイバーになれたので、
といってもすぐに仲間入りをさせてもら
えるかどうかは?ですが、スポーツの中
でも長ーく付き合っていけるものらしい
ので、タンクに押しつぶされるまで、
潜れたらいいなぁ〜と思っています。

お世話になったみなさんありがとうござ
いました。


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