アジア一人旅 Part3 レポート {by:Kato}

4日目 カンチャナブリー2

朝、起きると象が水浴びをしていた。なかなか、不思議な光景だ。
ちょっと散歩に行こうかなと思ったら、途中から同行した、現地の女の子アントがいた。
現地の男の子と一緒にツアーに同行していて、どうやら昨日の夜のイベント係らしい。
キャンプを少しでも、もりあげようとツアー会社に頼まれて同行するんだろう。
男の子はギターを持参していて、歌がうまく、夜がなかなかドラマチックだった。
散歩を中止して、アントとちょっと世間話をした。

アントと俺
タイ語はむずかしいと言うと、日本語の方がむずかしいと返された。
バンブーは竹、ウォーターフォールが滝、とアントに聞かれた単語で気付いた。
「たけ」と「たき」この違いは分からないかも知れないなあ。
つながりも全く無さそうな単語だし…。確かに日本語はむずかしいかも…。
その後、会話に華が咲いた。
例えば、タイでもジャニーズJrの滝沢が有名でアントがファンだということや、アントが日本の女の子の友達にアリちゃんと呼ばれるのはなぜかということなど。
なかなか楽しいひとときを過ごせたと思う。
簡単な朝食の後、バンブーラフティングで川を下る。

バンガローともお別れである。
赤茶色の川がちょっと怖い。深さを聞いたら10m位だという。
ほんとかよ、落ちたくねー。1時間程で吊り橋のそばにたどり着く。


ラフティング
揺れる吊り橋を渡り、次は、車で鉄道の駅まで行き、昼食。
女性達に飲み物をおごってあげた。ちょっといい気分。
そして、列車に乗り込む。
観光用らしく、外国人(タイ人じゃない)が目立つ。物売りの人がやってきた。
すると、今度は逆に女性達がビールをおごってくれた。これが旅のいい所かも。
景色もすごくいいし。いつか乗ったあの列車とは大違い。
最終的に列車は昨日行った観光スポット、クワイ川鉄橋を渡り、駅に到着。
ふたたび、車に。これでほぼ全日程終了。


こんな列車
後はバンコクに戻るだけだが、大渋滞に巻き込まれる。
後ろを見ると、疲れたのだろう、みんな寝ている。
…と、突然、雨が降ってきた。例によってどしゃぶり。前が見えない。
車の運転大丈夫かよ…怖いー。
気が付くと、ちょっと開いた窓から雨が思いっきり吹き込んでいた。
シートがびしょびしょ。ガイドは平気な顔。
自分の座っている所じゃないからまあいいか。
…ん、冷たいものが?と上を見るとスライドのドアの隙間があいていて雨漏りしている。
凄い車だなぁ。

しばらくして雨がやんだ。すがすがしい。
外を見ると大きな虹が架かっていた。
虹を見るのなんて、いつ以来だろう。
ふと、その向こうを見るともう一つ虹がある。
凄い…二重に虹があるなんて初めて見た。

さて、何だかんだで、バンコクのカオサン通りに到着したのは、6時頃だったろうか。
ちょっと薄暗い。韓国の女の子達と笑顔でお別れ。ホテルに戻る。
帰ったらまた、連絡くれよとKENに言われたのを思い出した。
取りあえずシャワーを浴びてから、K&Jトラベルへ。
しかし、KENはいなかった。
しかたなく、オフィスで飲み始めたスタッフに混ざり、僕も飲むことに。
後で考えればこれが、トラブルの原因だった…。
K&Jトラベルのスタッフは家族ぐるみで総勢10人くらい。(もっといるかも…)
しばらく飲んでいると食事が運ばれてきた。 豚肉の骨ごとぶつ切りにした肉を煮込んだものらしい、だけど、どこの部分だか分からない、皮もついている。出されて食わない訳にはいかないと食べるが、これがめちゃくちゃ辛い。
僕は辛いのが好きな方。みんながおかしいんじゃないかと言うくらいに好きなはず。
その僕が参ってしまうくらい辛かった。
みんなウィスキーを飲んでいた。辛いせいで僕も酒が進む。
あっという間に一本飲み干すと、ミスターTがお金を出し、下っ端に買いに行かせた。
ミスターTは結構、偉いらしい。
そう言えば、英語がちゃんと話せるのは彼だけじゃないだろうか?

さて、二本目が終わりそうになったので、僕が外にウィスキーを買いに行ってきた。
200Bくらいだったと思う。みんなすごく喜んでくれた。
酔っぱらったのか、ビッグママが僕にまとわり付くようになった。
かなり酔っている様子。
何を言っているのかよく分からないが、「アイラブユー」を連発している。気に入られたようだ。
みんな真っ赤だ。一目で酔っぱらっているのが分かる。


ママ
僕は更にもう一本を買いに行った。
…帰ってくると、ケンカが始まっていた。
ビッグママはちょっと酒乱の気があるらしい。
みんなが僕の方を見て、笑いながら手を頭のあたりでクルクル回している。
さて、この後はどうなったかというと、グラスは投げて割るし、つかみかかるし、大変なことになってしまった。もっとも、みんなビッグママには手を上げられないらしく、一人なんか涙をながしながら反抗している男性がいた。
混乱は一人の女性がKENに電話を入れて、収拾した。
ビッグママが電話先のKENに怒られているのを見ながら、みんなに謝って、僕はホテル帰った。

…………さて実は、これで終わりではない。
ホテルに帰ると僕のキーで僕の部屋が開かない。
ホテルの人に来てもらった。だけどなぜか、ガチャガチャやったら開いた。
開けるのにコツがいるようだ。
12階立てのホテルの割にボロだなあ。「サワディ・クラッ」と言って部屋に入ろうとするとマッサージはいかがですか?と言っている。もう10時だよ、何言ってんのと思ったが、今日は疲れたし、しつこいのでオーケーした。350B。

ちょっとすると女の子がやってきた。かわいいと言うより美人で、線が細い子だ。
こんな子があんな力が出せるんだと感心した。が…しかし、その予想は完全に裏切られ、マッサージは今まで僕が体験したものとは全く異質のものだった。
まあ、説明するならば、脚のマッサージが足首から上の方へ。
一番上まで来たときに男性の「ナニ」にチョンと触っていった。
初めは偶然だと思ったが、どうやらわざとらしい。このマッサージを延々と繰り返す。
これできっと僕がガマンできなくなったら、どうにかなるのだろう。
きっとこの女の人もそれを期待しているのに違いない。
なんか、ちょっと嫌になった。
あまりにも同じ事を繰り返すので、これだけなのかと聞いてしまった。
顔色がちょっと変わった彼女はうつ伏せになれという。
背中をさするようにモミ始めたが、僕の脚を彼女の素脚で挟んでやはり上に行ったり、下に行ったり。くうー、ちょっとぐらつくぜ。
しかーし、僕はこういうのに強いらしい。1時間半くらいずっと同じ事を繰り返していた彼女も ついにあきらめて帰っていった。
別に信じなくてもいいけど、これはホント。実に長い一日だった。  


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