アジア一人旅 レポート {by:Kato}
4.4日目 バンコク観光

朝の4:30、僕はさすがにもう寝られないと、起き出した。
周りは人もいっぱいで、結構うるさいのによく寝た。
さて、ちょっと朝早いけど入国にトライすることにした。
やっぱり入国ゲートには誰もいない。
第1便でも到着しないことにはだめか、と帰り始めると、後ろから声を掛けられた。
眠ってしまって入国してませんというと何時の便というので20時到着のボーディングパスを見せるとあきれ顔。
仲間を呼び集め、みんなで笑いだした。チケットも見せてくれと言われる。
どうやら信用してないのか。
で、結局、偉そうな人の所につれていかれる。
5分ほど早口英語で説教?をされたようだけど、内容は少ししか解らなかった。
前の日に到着した便で次の日の入国はまずいらしい。
ソーリー、ソーリーと繰り返して入国完了。
パスポートには手書きでなんか書かれてしまった。
まあ、過ぎてしまったことはしょうがない。

さて、まずは町に出なくてはならないのだが、タクシーやバスでなく、列車で行こうと決めていた。
ドン・ムアン駅からファランポーン駅まで料金は5B。
料金の交渉も何もないところがいい。
そして、異国情緒を味わえる。なかなかすがすがしい朝だった。
この後にもうしばらく列車は乗りたくないなと思うときが、来るなんて思いもしなかった。

さて、ファランポーン駅について、まずはプーケットまでの切符を手に入れようと思っていた。
長距離バスとフェリーがセットになったジョイントチケット。850B。
ところが会話の中で「プーケットは高いね」と連発されている間になんか嫌になってきた。
なんでわざわざ物価の高い方に向かうんだろう。
そこでもっといい場所はないかとハウマッチを連発。
そして、1時間程の検討の結果、サムイ島に決定。
旅行雑誌ではよく、プーケット島側がオンシーズンの時、サムイ島側はオフシーズンだと聞いていたのに、異常気象なのか非常にいい天気だという。

ジョイントチケット800Bを支払い、僕はバンコクのお寺を観光することにした。
世界最大の金でできている仏像ゴールデンブッダのあるワットトライミットまで歩いて行くと、もう歩くのがうんざり。地図の感じと全然違い、結構距離があるのが分かった。
地図にあるワット(お寺)を歩いてまわろうと考えていた僕は、あっさり挫折。
バンコクはとっても混雑、そして広い。
と、いうわけでトゥクトゥクに乗り観光。
あちらこちらのワットを見学。
初めのトゥクトゥクは100Bも請求された。
次のトゥクトゥクはなんと20B。
これは観光の最後に、寄るだけでいいからこの店に寄って欲しいと頼まれる。
僕がそこで買い物をすれば、トゥクトゥクの運転手に店側から10Bとガソリン10リットルが支給されるという訳である。
あえて、僕はその誘いに乗った。
どんな店に連れて行かれるのかちょっと興味があった。
初めの店は宝石店。
20万円〜100万円くらいの宝石が見事にならんでいる。
もちろん貧乏な僕がそんなものを買える訳がない。
そしたら、トゥクトゥクの運転手も結構必死でもう一軒いい店があるという。
私はお金を持ってないと言うと、今度は大丈夫と連れていってくれたのは、オーダーメイドの服屋さん。
買う気は無かったが色々聞いてるうちに1着欲しくなる。
でも、ここは我慢。
運転手にもっと安くないと買えないといって2軒目の服屋さんに連れていってもらう。
交渉後、結局、1着オリジナルスーツを作った。8250B。
うーん高い、もっと安くなったろうな。まあ、2000年の記念ということで納得しよう。
(この旅行で一番高い買い物かも)
どんなわがままでも聞いてくれるので、日本の女性がファッション雑誌の切り抜きを持ってきてこれとまったく同じに作ってくれとかいうのが多いそうだ。
ところで、その後も何度かトゥクトゥクに乗ったが、相場は約30B、タクシーは45Bだということが、後で分かった。
何度もボラれてたなあ。

さて、観光を終えて、ファランポーン駅に戻りサムイ行きのバスを待つ。
その間に夕食。
駅の2階の店でタイスキを食べた。360B。
店員が横に立っていて、ビールがなくなるとさっと来て、ついでくれる。
ちょっと高級な店らしい。味はというと、日本のしゃぶしゃぶのまんまそのものだった。
ちょっと変わった具と変わったタレがあったはあったけど、やっぱりしゃぶしゃぶ。
でも、まあまあうまかった。

ちょっと酔っぱらって駅を歩いていると、男に声を掛けられた。
胸から出したカードにはツーリストポリスなる文字が…。
ちょっと話をした後、旅行代理店らしき所に連れて行かれる。
K&J TRAVELって、いったいポリスとどういうつながりがあるんだろう。
いろいろなツアーを勧められたが、すぐにOKを出すつもりはなかった。
ボーッと聞いているうちにふと気が付いた。航空券も扱ってるのだろうか?と頭をよぎった。OKだった。
すぐに帰りの航空券が取れるか確認してもらった。
結構、いろいろ当たったが、だめらしい。
こりゃまいったぞ、会社に行く6日には日本にいなくちゃならないのに…。
ひらめいたように、相手のオヤジ(ごめんなさい、名前も知らないけど、いい人だった)が電話かけ直したのが分かった。そして、取れた。
エアー・インディアなんて乗ったことないなあ。でも、これで日本に帰れる。満足。
さて、支払い。ここで、問題発生。カードが使えないという。
日本円が何とかあった。
43000円、これがバンコク→成田バンコクの値段であった。
僕の財布には日本円は1000円のみ。
そして、バスは30分遅れの19:00頃出発。
走り出すとすぐに眠りに落ちた。長い一日だった。


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