アジア一人旅 Part2 レポート {by:Kato}
7日目 アユタヤー観光

 バンコクに朝5時に到着した僕は、トゥクトゥクを拾い、K&Jへ。
朝の5時で薄暗いのに人がいた。
シャッターを開けている所らしい。
中に入れてくれたのはいいが、オフィスの床にじかにオバサンが横たわっていて、いきなり暗闇で動きだした。これには驚いた。
なぜ、ソファーで寝ないんだろう?
まあいい、朝の7時になれば他のスタッフが来るそうなので、待つことに。
ちょっと寝不足だったので、いつの間にか壁にもたれかかって寝てしまった。
しかし、そのおかげで全身、蚊の攻撃を食らい、かゆいのなんの。
それに、トレッキングツアーの最後に虫除けを使いきってしまったので、防ぐ手だてがない。
こういう時の気分は嫌なものだ。

さて、7時になって、皆が集まってきた。
まずはなんと言っても航空券だ。
日本に予定通り、帰れるのだろうか?スタッフは、全てのチケットがフルだと言ってきた。
僕がいない間にさんざんTELを掛けまくったそうである。
でも結局、帰りのチケットは取れなかった…。
安い航空会社でなくてもいい、経由便でも…、といろいろ当たってみるが、どうにもこうにも全て満席 状態。日本にできるだけ速く帰る為には、7日(日曜)のエアチャイナで台湾まで行っ て、台湾から日本行きに乗り換えるのだが、その日の台湾発の便は一杯なので、次 の8日(月曜)の便で日本へ、という案を持ち出した。
キャンセルがあれば、もしかするとその日のうちに乗れるという。
29日は会社をむりやり休んだ僕。
それに今回は海外に行くことさえ、言わずに来た僕。
更に8日(月曜)を休むなんてどうしても出来ないよ。
3時間も考えた末、最後の手段、どこか他の国に行って、そこから日本行きを購入するという案で決定。
これだと、いくら片道でもチケット代が倍増する。
考えてみれば、安いBGやAIじゃなければ、値段はグーンと上がってしまう。
その高いチケットさえも手に入らないのだから、これくらい仕方ないか…。
シンガポールまで8000B位で取れるということが分かった。
どうする、行ってみて、もし、シンガポールから日本への便もフルだったら、バカだ。
それにシンガポールの日本行きが多いとは思えない。そうだ、韓国はどうだ。
韓国の方が日本に近いんだから、便は多くあるはず。…取れた。
今日の夜中、00:55発のSQ880便(シンガポール航空)片道で何と22575B。高い。
僕が初めに予約をお願いして、支払った16000B、カードでの支払いだったが、それをぼつにして、新規にカード払いをすればいいのか?と確認。
この手の支払いでよく騙される日本人がいるという。
しかし、K&Jの返事は意外だった。
残りの足りない分はいい、いらないと言うのだ。これには本当に驚いた。
このオーナー妙に優しい。サンキューを連発して、僕は一息つく。
オーナーはさらに、また昼飯を食えと言う。いいのかなぁと思いながら承諾。

そのうち、オーナーの二人の娘がやってきて紹介された。
コンピューターの学校へ行っているそうだ。
僕も少しやっていると言うと、娘と話をしてやってくれみたいな、よく分からないけどメールアドレスを交換した。
オーナーは写真をひっぱり出してきて、見せ始める。
サムイにある自分の家(別荘?)を紹介、うーん、サムイにはこんな所もあったんだ。
やっぱりオーナーはお金持ちだな。
…とか、思っていると、ネクストタイムにどうだとか言っている。
本当かなぁ?嬉しいなあ。こんなんでいいのだろうか?食事は例によって旨かった。

しばらくして、日本人の二人、国府田 貴さん、安中 和夫さんが現れた。
アユタヤーの1日ツアーを申し込んでいる。僕はちゃっかり同行することにした。
しかも、帰りに空港で下ろしてもらうことにして、一石二丁。やっぱり、こうでなくちゃ。
僕は一石二丁が好きである。得した気分になれる。
オーナーの自家用車に4人が乗り込み、午後えアユタヤーに向けて走り出す。
なんとオーナー自らガイドをしてくれるようだ。
アユタヤーの王宮の公園(BANG PA-IN PALACE)を歩き(50B)、日本人町跡の山田長政の碑の前で写真を撮り、(20B)遺跡のWat Mahathat、Wat Changlom等(各30B)を順に見て回る。
そのうち、どのワットも同じものに見えてきた。そうなると飽きるものだ。
木の根に取り込まれた仏像の頭(有名らしい)
日本人町跡の石碑の前で
アユタヤのビッグブッダ
夜はライトアップされて美しい(椰子の木もいい)

屋台でイカの足の串焼きを食べる。辛い、旨い。
今回の旅行は旨いものによく出会う。
(VIP高速バスのチケットに付いてくる食事券を除いて…)
この激辛も僕は大好き。3本食べた。1本5B。
その後ライトアップされたワットを巡る。
幻想的な雰囲気がなんともいい。
男3人で移動するのがなさけなくなるほどだ。
そして、僕は空港でみんなとお別れをした。みんないい人たちだった。

空港でまたまた、かなりの時間つぶしをしなくてはならない。 まずは、のんびり食事でもしようか。と、行ったのはファミリーマート。
なんで、こんな所に来ちゃったのかな…落ち着かないじゃないかと、後で思ったのだが、まあ、しかたない。
カップラーメンと、ソーセージ、変わったパンを食べた。
チェックインの時間まで、まだかなりある。
…と、航空券をなにげなく見ると、なんと僕の名前が違っている。
KAUYUKI(カウユキ)一体、どこの国の人なんだ。困った。
パスポートと名前が違っていると、乗れないと聞いた事がある。
しかし、昔の僕ならどうしたらいいのか、途方にくれてしまう所だろうが、今の僕は 少し、経験が豊かになったらしい。
空港の人にシンガポール航空の事務所はどこなの か聞いて、そこへ行き、事情を説明したら、例によってポンとスタンプを押して、名 前を手書きで直してしまった。
そんなんでホントにいいんかい?そして、チェックインすることができた。
だけど、やっぱり何やら言われた。
帰りのチケットがないと乗れないとか何とか…。でも、結局は乗せてくれた。
どうやら、こういうものだと思った方がいいらしい。
こうして、僕はバンコクを後にした…。


つぎへ