アジア一人旅 Part4 レポート {by:Kato}
3. 12月30日(土)

 ほとんど赤道直下の国、シンガポールに着いたのは12月30日0:00頃。
なんなく入国。綺麗な空港だ。好印象。
24時間映画(無料)をやってたり、プール(10.3S$)、サウナ(10.3S$)、マッサージ(30分33.99S$)まである。
とにかく、シンガポール$に両替。10000円=148.9S$。
韓国ウォンも、もう使わないから両替。50000W=66.95S$だった。

気が付けば、夜中の2:00。
空港内View Mall(見送り場)のベンチで一眠りすることにした。
ここが結構うるさい。
よく見ると、薄暗い中、イチャついているカップルが目立つ。
歩いてくるカップルを見ると、男がヘルメットを2つ持っている。
もしかして、地元のデートスポットなのでは…。
確かに夜景ならぬ、ジャンボが動き回る様は綺麗に見えた。
いつの間にか一眠りして、目が覚めたのは、5:30。
まだ、ちょっと早いが空港内を散策することに…。
どうしても見たかったのは「元気寿司」だ。
まだ、いくらなんでも早くて営業していないが、確かに元気寿司。
ネタも結構そろってるようだ。
(メニューが貼ってあった)ん?日本よりメニューが多いぞ、そばとかもあるし…。

それにしても時間がありすぎ。
ちょっと外を見ると、雨がシトシト降っていた。
こんなんで町に出てどうするよ。
しかし、空港に飽きた僕は10分後、バスに乗っていた。(1.5S$)
取りあえずオーチャードRdをめざす。
何とかなるだろう。
ところでバスは今どこだよって表示等は一切無し。
ここらで降りたいという時にボタンを押して、降りるらしい。
…っていうか、みんな自分の降りる所くらい知ってるよな、僕くらいか、知らんのは…。
空港で見つけたガイドにNo.36に乗って約1時間でオーチャードRdだと書いてある。
そのつもりでまだ早いなと思っていたら、いつの間にかオーチャードを通り抜けていた。
あわてて降りる僕。
約45分で着いた。
雨だったから、乗る人も少なかったから早かったのか。
もともと、タクシーで来れば楽勝だったろう。
だけど、やっぱりチープなバスとか鉄道とかが好きだ。
乗れるものならば。
その際、いろいろ失敗もあるだろうけど、それでひとつお利口になれるわけだから…。
さて、オーチャードRdを歩いた。
スゴイ都会。
イメージとしては、緑がいっぱいある中に、高層ビルが建ち並ぶ…。
そう、僕がゲーム「シムシティ」で町を創る際、きっと最終段階で目指すのはこういう町かも知れない。
なんとかなると思って町に出てしまったが、小雨が降っていて何ともならない。
店もみんな閉まっている。
あたりまえか…まだ8:00じゃ。
どこかに入る店はと思っていると、あったのはやっぱりマック。
しかたなく、入ってひと休み。
どうして海外まで来て、マックばかりなのか。
なさけない。
朝のマックセットを注文。
(5.7S$)ホットコーヒーがでかい。
取りあえず暇をつぶすにはちょうどいい。
これはこれでいいか…。

9:30を過ぎた頃、動き出した僕。
まず、20セントを払ってトイレへ。
ジーパンを脱いで短パンに。
気合いは入った…さあ、歩こう。
オーチャードから延々とマーライオンを目指す。
結構歩いたが、こんなのはまだまだ、序の口。
ラッフル卿の像の前を通り、マーライオンそばのベンチでひと休み。
そして、エリザベスウォークを歩き、アンドリュース教会の前を通る。
かなりの距離だと思うが、しかし、まだまだ歩く。
旧日本人街を通り抜け、インド人の住む地区へ。
約3時間の道のりだった。
それでも前回のトレッキングに比べれば子供みたいなもの。
足が痛くなろうが休めばまた歩けるのだから…。

僕は山歩きというのが、どれだけ大変なのかということを知った…。

さて、インド人が住む所に来たらやっぽりカレーでしょう。
そのためにお腹も減らしたし…ということで、道ばたの店に入った。
テーブルは外だが、日差しは当たらないようになっている、素朴な店。
一番スパイシーなビーフカレーを注文した。
そのほかにライス(3種のカレーがちょっびり付いてくる)あとハイネケン大ビンでちょうど10S$。
実にうまかった。
肉も軟らかいし、ビールも冷えていた…。

この後、ちょっとした失敗をした。
それは、ガイドブックにはインド人街のセラグーン通りから日本人墓が結構近そうに書いてあって歩いて行こうとしたこと。
結局、たどりつけず、タクシーのお世話になった。
10S$。
あと、もう一つの失敗はシンガポールのガイドブックが1989年のものだったこと。
(なんと11年前…)これは当時、行こうとして買ったものが本棚に入っていたのを見つけ、引っ張り出して持ってきたのはいいけど、やっぱり古すぎ。
かといっていつの間にか、それが古い物だというのを忘れちゃうもんだから、まいった。
とくにMRT(地下鉄)が全然掲載されていない。
新しい建物が建っていて、位置がよく分からないし。
結局、5:00頃になって宿も確保していない僕はどうにもならなくなる。
こんな都会で宿探しなんて…。
…といろいろ考えて、今日のうちにマレーシアに入ってしまうことにした。
そこで、MRTでWood Landまで行って、(1.6S$)そこからバスでジョホール水道のたもとまで向かう。0.6S$。
出国は簡単。
そして、歩いてジョホール水道を渡る。
ちょうど橋の中心がシンガポールとマレーシアの境目らしい。
無事に入国したのは6:30頃。
シンガポールは8:00頃まで明るい。
これでちょっと助かった。
無事に入国。

そしてまずは、両替。
コインは全て持ち越して、紙幣だけを換えたら、389.13RM。
になった。
その場で水を2本購入した。3RM。
このまま、ジョホールバル駅からすぐに出発できれば、宿はいらないと考え、駅へ向かった。
しかし、まだまだ考えは甘いな。
その日の列車は全て満席だった。
しかたなく、次の日の夜、23:45発のクアラルンプール行きを購入。36.5RM。
2等寝台上である。
どうやら、年越しは寝台列車の中ということになった。
いろいろ買い込んで淋しく乾杯しようか。
そんなことより、ホテルを探さねば…と思うまでもなく、駅のそばだけあってホテルの看板が所々にあった。
しかも、シンガポールのやけに高級そうなホテルでなく、僕に合ったチープなホテルだ。
初めに入ったホテルJ.Bに決定。
泊まれれば充分だと思っている僕に高級ホテルは必要ない。59.8RM。
一応、エアコン付きの部屋である。
駆け足でマレーシアに入ってしまったが、これで良かったのかも知れない。
列車のチケットのようにすんなり、次の目的地まで進めるとは限らないのだから、行けるときに行ける所まで行っておこう。
休みが限られているサラリーマンの宿命かも知れない。
さて、シャワーを浴びてから食事に出る。
地元の人がたくさん入っていて、それでいてゴミゴミしていない店が僕の店選びの基準。
入った店はまさにそれ。
ビール(5.5RM)、チキンのせライス(2.5RM)本当はチキンだけ欲しかった。
言ってみてうなずいてたのに伝わってなかった…。
その後、スープヌードル(3RM)これは激うま。
さっぱりしててパクチーとかの臭みは全くない。
さてと、ホテルに戻り、長かった一日を振りかえる。
明日は何をしようかといろいろ考えながら、いつの間にか寝入った。


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