アジア一人旅 Part2 レポート {by:Kato}
4日目 トレッキングへ

 前の日、トコトン飲んでしまった僕は、ホテルに朝帰りをした。
セクサンさんのホテルの空き部屋に泊めてもらったのだ。オーナーに感謝。

9時にピックアップの予定なので、7時にセクサンさんのホテルを出て、トゥクトゥクのエンジン無し版みたいので自分のホテルへ向かう。こんなに遊んでいいのかな。

さあ、いよいよトレッキングだ。
9:30にホテルをチェックアウトして、B.M.P.のオフィスへ。
そこでダットサンの後ろに乗り込み、山のふもとまで移動。参加者は13人。
ほとんどが1泊2日のツアーで、2日目にもっと山奥に向かうのは5名だけ。
車を降りると寝袋を渡され、すぐに歩き出す。
お笑いの「ナンちゃん」にそっくりのガイドが先頭。
その後、ポール、そして僕。
さらに道子、ブルーノと続く。
本当に道なのと思うような所でも、全然おかまいなく入っていく。
川もちょっとした木を置いて渡るし、草の険しい所でも全然動じない。
しかも、歩くスピードが速いのなんの。
初めのうちは勢いがあった僕も、やはりへたばってきた。
疲れだけじゃない、暑さにもまいっていた。

1:00頃小さな村に到着。
そこで、お弁当を渡された。チャーハンのようでなかなか旨い。
水は常にボトル2本キープしようと、1本買い足す。10B。
チャボの赤ちゃんが10ぴき(羽?)程、ピヨピヨ近づいてきて、かわいい。
一瞬だけ、疲れを忘れさせてくれた。
…で、午後も凄かった。やはり、時間が押してるらしい。
今日は5時間歩くと言われたが、もう5時間は過ぎた。
そして、歩くスピードが速い。
これがもし、日本だったら、「ごめんなさい、置いていってください。」なんて謝ってしまうかも知れない。
海外で、しかもこんなジャングルの奥地に置いて行かれたら、絶対帰りつかないだろうと思われる。
死んでもついていかなきゃ。
やはり昨日の不摂生が悔やまれる。もっと寝ておけばよかった。
QPコーワゴールドぐらいじゃ取り戻せないくらいのレベルなのだ。
汗びっしょりになって、パンツもリュックと背中の間も靴下までびっしょだ。

6時過ぎにやっと、宿泊する村に到着。
6時間以上は歩いたろうか…。実にきつかった。
しかし、歩ききった爽快感がたまらない。
川から引いただけの冷たいシャワーを浴びてから、みんなと一杯飲む。
ビールもあるが、なんせ、電気が無いのだから、氷があるわけがない。
ましてや、ビールが冷やせるはずもない。
川の水はある程度冷たかったが、ビールとしてはいまいち冷えがあまい。
…と言うわけで、ガイドはウィスキー(ティムタム)を用意していた。うーん、旨い。旨すぎる。
ガイドの作った料理もなかなかのものだ。
特にグリーンカレーは旨かった。
みんなであっという間にウィスキーを飲み干してしまい、その村で作ったという、酒を持ち出してきた。
かなり強い酒だったが、味が沖縄の泡盛そのもの。
同じように米から作っているそうだ。欧米人は豪快で元気いっぱいで、そして陽気だった。
木で作られたラッパのような、村で作られた楽器で演奏。
みんな夜中まで延々と騒いでいた。
僕はゲームで「ハロォー・ウィスパー」がとっさに喋れず、一気飲みを数回やらされてダウン。
一番最初に寝袋に入った。葉っぱ葺きの屋根が見事な高床式の家だった…。


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