アジア一人旅 Part3 レポート {by:Kato}

3日目 カンチャナブリー1

朝、7時にミニバスが迎えにきた。
この時間までに朝食を取り、用意もしなくてはならないのだから、きつい。
お腹は壊さなかったようだ。良かった。長い移動があるのに困るし…。

どうやら私が最初のピックアップらしい。
見たことのないガイドにこのツアーの人数は何人かと聞くと6人だと答えた。
その後、ミニバスは有名なカオサン地区に向かう。
そう、実を言うと私は何回かタイに来てはいるが、カオサンを知らない。
タイ通の人にはきっとモグリだと言われるだろうな。


ガイド
さて、僕が初めて見たカオサンはいろんな人種の人たちで賑わっていた。
そしてそこにはアジアの雑踏があった。
いいなぁ…こういうの好きだ。
でも、僕じゃ騙されそう…。
車の中からこれがあの有名なカオサンかぁとキョロキョロする。
ちょっと変な人に見えるかもと、落ち着きを取り戻して、しばらくすると、白人女性とその娘、そして韓国人女性3人を乗ってきた。白人女性はニコリとしてGood morningくらいの挨拶は交わしたのだが、その後、乗り込んだ3人組は全く無視。
初めのうち日本人女性だと思っていて、サングラスしてて、ニコリともしないので、やなやつだなぁと、僕も全く話かけなかった。
が、しばらくして後ろで話す言葉が違うことに気づく。
ああ、日本語で話かけないで良かった。ちょっと見た程度じゃ区別つかないもんだなあ。

さて、それから3時間ちょっと車で揺られて到着したのは、ミリタリーセメタリーという戦争時代の戦死者たちのお墓であった。かなり綺麗に管理されていて、きれいに敷き詰められた芝生に水がまかれていた。 30分程、散歩した。そこで、白人女性とはお別れ。
どうやら、もともと日帰りツアーの参加らしく、別のワゴン車に移っていった。
セメタリー
それから、クワイ川鉄橋に向かう。そこは、戦争時代の暗い面影はほとんどないほどに、観光地化されていて多くの人で溢れていた。みんながしているのに従って、僕も鉄橋を歩いて渡る。
ところどころにシートを敷いておみやげを売っている。
まだ、実際に列車が通っているのに、ひかれるくらいの線路の横でこんなことしていていいのだろうか。そこではチープなアクセサリー類を売っていた。
それにしても、もの凄く暑い。ビールを飲んだ。50B。ちょっと高いかな。
観光地料金になるのは日本もタイも同じか。そこを出発し、昼食場所の滝につく。
昼食はさすがに別々に食べるわけにはいかない。韓国3人組と会話をした。
Eunkyung(ンギョン)とYoojin(ユージン)そしてSunmee(スンミー)というらしい。
カオパッやヤキソバなどの食事だったが、大皿だったので、Eunkyungが取り分けてくれた。
話してみれば、なかなかいいやつだ。

食後、4人で滝に向かう。ちょっと水遊び。少し経って、雨がドッと降ってきた。
いそいで、車に乗り込みThe second war museumに向かう。
その後、前が見えなくなる程のどしゃぶりに…。助かった…。
しかし、すぐにやんだ。スコールのようなものなんだろう。


EunkyungとYoojin


Sunmeeと俺

さて、ミュージアムには日本人が現地人や捕虜などを使って作らせた鉄道の歴史が展示されていた。ここでは日本人は悪者のようだ。外に出て、実際に当時の線路が残っている所まで歩いた。ヘルファイヤーレイルウェイと呼ばれる所からも、たくさんの十字架が置いてあることからも当時の犠牲者がかなりいたことが分かる。

ちょっと重い気分で、次に移動。
すると突然、車から降ろされた僕たち。車が行ってしまった。
ちょっとして別のガイドがどこからか現れたが、怖いなぁ…このツアー。
もっとちゃんとした英語が話せれば、何でもないんだろうな…そう思った。
さて、ボートに乗って川の上流に上ることになった。
ここで現地の男女が合流。船はバンプーでなく(上流に上っていくんだからエンジンがなくちゃね)、タイ独特の長細い船(ロングノーズ)であった。 川は実にねっとりと流れている。(ような気がする)しばらくすると、川の上に浮かべてあるバンブーのいかだの上に建っている小さなバンガローに到着した。ここに泊まるらしい。
ボロボロのバンガローだが、川の上に一泊するのはなかなかおつだ。
でも、水が増えても大丈夫なんだろうなぁ。
明日の日本の新聞の見出しになるのだけはカンベンしたい。


タイのボート

さて、到着するとすぐ、象のいるキャンプへ。と、いっても歩いて1分程の場所。
象の子供がかわいい。 明日の天気が怪しいので、今日のうちにエレファントライドをしてしまうことなったのだが、YoojinとSunmeeと私で1台ならぬ、1頭の象に…。
3人も乗っちゃかわいそうなんて、思ったのは初めだけ。
もう、あっちに行っては食事、こっちに行っては道草ともう大変。遅い、遅すぎる。
女の子二人に挟まれて、ちょっと嬉しかったが、会話など全く無し、すぐに飽きた。
こんなものだろう、象さんはもういいや。


象ライディング

その後、食事ができるまでの間、みんなでゲームを楽しんだ。
ブーディ・ブーディってゲーム知ってますか?「笑っていいとも」で同じようなのやっていたような…。この頃になると、みんなすっかりうち解けて楽しく過ごすことができた。 夕食はたくさんのメニューが並んだのだけど、同じような味にちょっと飽きてきていた。
(パクチーの臭いはどれも強烈だった)でも、ビールがちゃんと冷えていたのにはビックリ。
これで、多少のことは許せるなと思った僕であった。

キャンプ食後


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